ちゃぼ


 

深川景義 

 昭和26年11月15日(1951)

 地球出版株式会社

 

 本書は深川氏が昭和3年に出版された著書(チャボ)を稿を改められたものである。

頁は175頁を133頁に不要部分を縮減しているが、ちゃぼの姿態写真はそのままで新しいものは含まれていない。

 

 鶉ちゃぼ(ウヅラちゃぼ)(尾無)(カシキ統)

   土佐の原産、形が鶉に似て尾無である。

  原種は褐色であるが、白色、三色、黒色、赤色も見うける。

  わが国特有の珍鶏である。

 

 簑曳ちゃぼ(簑ひき)

   土佐の原産、鶉ちゃぼに長い尾をつけたもの、その尾は直立

  せず水平となり、二、三尺も長く地に曳き摺つている。

  羽毛は褐色を普通とし、稀には銀灰色も見うけるが、鶉ちゃぼ       

  同様わが国特有の美しい珍種である。

 

 尾丸ちゃぼ(原統)

   尾が大きくてよく開帳し、主尾羽は四十五度の角度、謡羽と

  覆尾羽は長く、能く湾曲して主尾羽を蔽い、側面から見た場合

  円形を呈する。