東天紅鶏


  内種    褐色種

  標準体重  雄 2,250g  雌 1,800g

  失格条項  (1) 耳朶の色が白色以外、3分の1以上赤いもの。

        (2) 脛の楊柳色以外のもの。

           (3) 2歳鶏にて謡羽の長さ、70cm以下のもの。

        (4) 謡の長さ10秒以下のもの。



イ. 東天紅鶏の形状  
     

    東天紅鶏の雄及び雌の形状は、土佐のオナガドリに同じであるが、

   背線及び尾の形状はむしろ小国鶏に同じ。

 

        すなわち、背線はなだらかに背の中央まで下り、それより尾へ向かっ

   て徐々に上がって行き 、尾の曲線に合するのである。

 

        従って、尾は20度位の角度を適当とする。雄の尾及び蓑羽の伸長性

        は強くオナガドリ以外の鶏種に比べて長い。

     
ロ. 雄及び雌の色沢  
      褐色オナガドリに似る、雌の冠、顔及び肉髯は赤色。  
     
ハ. 鳴 声  

     鳴声は長く、抑揚があり、力強い音量、美しく明るい、しかも

      円味と艶のある音色で節回しのよいものがよい。

     また鳴声の審査は、3回の平均値を採用する。  
     
       その採点を次のように細別する。  
     
   (1)鳴声の長さ  

       15秒を30点とし、それより1秒長くなる毎に1点を加え、

     最高を40点とし、20秒より1秒短くなる毎に1点を減じ、

     10秒以下を失格とする。

 
       
     
   (2)鳴声の音律  
          出し、付け、張り、引き       20点  
     
   (3)鳴声の音量                20点  
     
   (4)鳴声の音色                20点  
     
                    計  100点  


ニ.東天紅鶏の形状

   
     性
部  位  
  大きさ中等、円く、顔小く、滑らか。
  単冠大きさ中等、頭上に緊着直立し、整然と五歯に分裂する。
肉  髯   大く、長く、下端は円い。
  細長く尖り、微かに湾曲する。 
  よく張る。
耳  朶   大きく、楕円形、平滑。
  やや長く、程よく湾曲し、頸頚羽豊富、長くよく肩を覆い、
    両側に垂れ、咽喉下部に至る。
躯  幹   やや長く、長方形。 
  長く、前部は殆ど頚羽に覆われる。鞍羽豊富、巾狭く、
   よく発達し延長性がある。
  平円。
  長く、軟羽豊富にして長い。
  大きさ適度、よくたたむ、翼肩と翼尖とは頸羽と鞍羽とに覆われる
蓑  羽   豊富、幅狭くよく発達し伸長性がある。

   

   

  主尾羽長く45cmに達し、やや湾曲、上端の3、4枚は伸長性が
 あり幅広い。謡羽及び覆尾羽は豊富、よく発達し合計24枚 に及ぶ
   ものもある。

  脚 ・ 趾

 

  腿は小く、やや長く、脛は細く長い、趾は真直よく開張する。

 

 


     性
部  位  
  大きさ中等、円く、顔小く円い。
  単冠、極小、頭上に緊着直立し、整然と五歯に分裂する。
肉  髯   小く、円い。
  細長く尖り、微かに湾曲する。
  よく張る。
耳  朶   やや大きく、円く平滑。
  細く、微かに湾曲し、頸頚羽長く、豊富。
躯  幹    長く、長方形。
  やや長く、狭く、鞍羽は細く長くよく発達する。  
  平円。 
 腹    長く、軟羽豊富にして長い。
  大きさ適度、よくたたむ、翼肩と翼尖とは頸羽と鞍羽とに覆われる
蓑  羽   細長くよく発達し、豊富。

  主尾羽は頗る長く、30cm余に達する。覆尾羽は長く、やや湾曲し、

 主尾羽を覆う。

脚 ・ 趾    腿は小く、やや長く、脛は細く長い、趾は真直よく開張する。


ホ.東天紅鶏の色沢

 

              性
部  位  
 赤栗色
 冠 ・ 顔   鮮赤色
肉  髯  鮮赤色
 角色 
 暗赤色
耳  朶  白色
 
 頚羽は赤栗色、下部の羽毛の中央に細い黒色の細い縦斑があり、

尖端に至り消える。その他は黒色である。

 

 背   背、肩及び鞍羽は赤栗色である。
 胸   黒色 
 黒色
 翼   
 翼前は黒色、翼肩は赤栗色、主翼羽は 上半面黒色、下半面褐色、
副翼羽の内 羽面は黒色、外羽面は黒色で三角羽を表し、覆翼羽は

緑黒色で鮮明な翼横帯を表す。

 

 蓑  羽   赤栗色、尾に近い部分は黒色で鮮明な赤栗色の縁がある。
 尾   主尾羽は黒色、謡羽及び覆尾羽は淡黒色若しくは緑黒色である。
 脚 ・ 趾   腿は黒色、脛及び趾は 楊柳色である。 
 根  色 

 暗石盤色


      性  
部 位  
 赤褐色
冠 ・ 顔  淡赤色
肉  髯  鮮赤色
 角色 
 暗赤色
耳  朶  白色
 
 頚羽は橙黄色で、各羽の中央に黒色縦斑があり、尖端に至り消える。
その他は濃鮭色である。

 

 背、肩及び鞍羽は濃褐色で、淡褐色の銀灰色の細点班がある。羽面

の縁と羽軸とは鮮明な淡褐色で一見一様に光沢に富む褐色を表す。

 胸 

 

 濃鮭色で中央及び腹に至るに従い、漸次淡く両側は漸次に濃く、

羽軸及び縁は羽面より淡い。

 

 

 灰褐色、後腹の羽毛は背と同様に褐色の細点班がある。

 翼   

 翼前、翼肩及び覆翼羽は濃褐色で淡褐色の細点斑がある。 

羽毛の縁と羽軸とは鮮明な淡褐色、副翼羽は外羽面は濃褐色で

淡褐色の細点斑があり、内羽面は黒褐色。主翼羽は黒色で、

下半面に褐色の細点斑がある。

 蓑  羽 

 

 背に同じ。

 

 尾 

 主尾羽は黒色で頂上の2枚は上半面に褐色の細点班がある。

覆尾羽は背に同じ。

 脚 ・ 趾 

 

   腿は淡褐色、脛及び趾は 楊柳色である。

 

 根  色 

 暗石盤色



ヘ・補足説明

 

   色沢は褐色オナガドリに似ると表現しているが、頚羽・蓑羽には鮮明な黒色の縦斑がある。

 

足の色に黄青い楊柳(ヤナギ)色と青黒の芥(ゴミ)足のものがある。

 

尾は20度位の角度を適当とする。(流しこんで地に曳くと表現される)

 

        標  準  点  数

 

   部 位     形 状   色 沢   計

    均 整                7

    体 重                5

    状 態                4

  頭  冠      8           8

    頭、顔      3      3      6

     嘴      2      1      3

  部  眼      2      2      4

    肉 髯     2            2

    耳 朶     3      4      7

     頸      4      4      8

     翼      3      4      7

  胴  背      2      2      4

     胸      3      4      7

  部  腹      2      2      4

    蓑 羽     4      2      6

     尾      7      4       11 

    脚、趾      3      4      7 

              合 計        100